総選挙から世襲を制限する自民党本部の方針に、神奈川県連幹事長の竹内英明県議は「もうたくさんだ」と吐き捨てた。
竹内氏は元首相が昨年9月に引退表明してから、次男・進次郎氏(28)の神奈川11区での擁立にかかわった。世襲批判を受けないよう、昨年10月に支部長に決まるまで幹事会を2回開いて候補を募ったが他に手は挙がらなかった。「世襲」のけじめはつけたと考えていた。
世襲制限の旗振り役の菅氏は、神奈川県連会長だ。竹内県議は21日、菅氏と電話で話したが、折り合えなかった。
「やるべきことはきちんとやっているのに、なぜ足を引っ張るのか。だから自民党は壊れていると言われちゃうんだよ」
一方、地元には「本人にいい試練」などと前向きな受け止めもある。元首相を長年支援してきた横須賀商工会議所の小沢一彦名誉会頭は「こんなことで選ばれないようでは、そこまでだ。純一郎のせがれとしてではなく、進次郎は進次郎として有権者の判断を仰げばいい」。
進次郎氏も、当初は無所属からの出馬も選択肢にあった模様で、自民党の公認が得られなければ無所属で立候補する考えだ。進次郎氏を推す幹部の多くはむしろ、この「公認はずし」が逆に支持者らの結束を固め、選挙戦には奏功するとさえみている。
半世紀にわたって小泉家に投票してきたタクシー運転手の男性(72)は「進次郎さんはしっかりしているし、まめに地元も回っている。公認なんて横須賀に関係ない。民主党から出ても小泉に入れる」と話した。
世襲制限にひっかかるもうひとりは、臼井日出男元法相の長男・正一氏(34)だ。「みんな必ず応援すると言ってくれて心強い」。正一氏は21日の支援者 との会合で、公認が見送られても無所属で出馬する考えを明らかにした。「衆院選は初の挑戦で(公認と無所属を)比較しようがない。与えられた条件で戦うだ け」